模試のメリット
皆さんはもう受験申込はお済でしょうか?
この時期に入ると、これまで勉強してきた内容が知識として定着しているのか、また他の受験生と比べて自分がどのくらいの位置にいるのか気になってきますよね。
そこで重要なのが、毎年大手資格学校で実施している模試です。
例年6月か7月に実施すること多く、過去社労士試験に合格している人のほとんどは模試を受けています。
模試を受けるメリットとしては、
- 本番に近い環境で試験を受けることができる
- 他の受験生と学習した内容の進み具合が比較できる
- 苦手科目、分野はどこなのか再確認できる
などなど多くのメリットが存在します。
その他にも対策しにくい選択問題の実践演習ができたり、他の受験生の正答率が高い問題、低い問題が分かったり、出題傾向を把握できたりと様々なメリットがありますが、一番大きいのが模擬試験という言葉のとおり、本番同様のタイムスケジュールで試験を受けられるという点です。
社労士試験の時間配分
社労士の試験は午前中に80分(1時間20分)に40問の選択式、午後に210分(3時間30分)に70問の択一式の問題があり、かなり長丁場になります。
初めて受験をする方は、この試験の時間配分にかなり苦労をすると思います。
選択式はまだ余裕はありますが、一番の問題は午後に行われる択一式です。
苦労するって言っても210分もあれば問題ないんじゃない?
と思う方もいるかと思いますが、社労士試験の択一式の多くはABCDEの5つの選択肢から正しいもの、誤っているものを選ぶ5肢択一式です。
その5肢択一の問題が70問あるわけですから、単純計算で1問あたり3分、1つの選択肢あたり36秒で正誤の判断をしなければなりません。
加えて社労士試験はマークシートで行われるため、実際にマークシートに記入(鉛筆で黒に塗りつぶす)する時間、書き写しや間違いがないか確認をする時間、すぐに正誤の判断ができないいわゆる難問に取り掛かっている時間も考慮すると、一つの選択肢あたり20秒前後で解答しなければいけないのです。
この時間配分を間違えると、最悪
最後まで解ききれなかった…
なんてことにもなりかねません。
なのでこの20秒前後で正誤の判断をし、かつマークシートへの記入、見直しなどをする試験時間の配分を把握することは非常に重要なのです。
各地に学校のある大手資格学校では、実際に模試受験生を集めて本試験の時間配分のとおり模試を受験できる会場受験というものもあり、本番同様の空気感で模試に臨むこともできます。
試験の空気に圧倒され、思うようにできなかった…
という方も実際にいますからね。
鉛筆で記入する音が響いたり、咳払いなどの雑音の中でも集中できるようになることも重要ですよ。
模試を受ける回数はどのくらいがベスト?
これまで社労士の模試は受けるべきということをお伝えしてきましたが、模試を受ける回数が多ければ多いほどいいという訳ではありません。
模試を受ければ1日中試験の時間で潰れてしまいますし、模試を受けた分その復習をしなければ意味がありません。回数が多くなれば、復習にかける時間もかなり多くなってしまいます。
なので受けるべき模試の回数は、
かなと個人的に思っています。
模試を受ける学校を選ぶポイント
現在社労士の講座を開設している学校では、ほとんどと言ってもいいくらい模試を行っている学校が多いです。
模試を受ける学校を選ぶポイントとしては、
- 大手の資格学校が開催している
- 成績表、各問題の正答率が公表されている
- 解説が豊富
この3つをカバーできていれば大丈夫です。
社労士試験で合格するために重要なことは、多くの受験生が分からない問題でも解答できるようにするのではなく、多くの受験生が正解している問題を間違えないことです。
大手資格学校が開催している模試では参加する受験生も多く、それだけ正解率が高い問題、低い問題のデータが集まります。
なので正解率が高いのに間違えてしまった場合はしっかりと復習をし、知識を定着させなければいけません。
また間違えた箇所、正確に判断できなかった箇所を復習するための解説も非常に重要です。
それなのに1、2行程度のペラペラな解説では復習が捗りませんからね。
最近の模試はご丁寧に解説講義まで用意してくれている資格学校も多いので、より理解が進むと思います。
オススメ模試3選
前置きが長くなってしまいましたが、上記のポイントを踏まえたうえで、筆者の経験も元におススメの模試を3つほどご紹介します。
TAC
まずは圧倒的な受験者数を誇るTACです。
2019年の実績では、約13,000名がTACの模試を受けています。
個人別の成績表も用意されており、自分が全国で何位なのか、苦手科目や分野はどこなのか一目で分かります。
解説講義も付いているのもポイントですね!
試験の難易度としてはやや難しめといった感じでしょうか。
値段は前期、後期の2回分がセットになり8,200円となっております。
資格の大原
次も大手資格学校の資格の大原です。
TACよりかは受験者数は劣るものの、一番のメリットは値段の安さです。
今年の模試の詳細はまだ出ていませんが、例年前期、後期の2回分がセットになって3,000円前後で受験することができます。
難易度はTACよりかは易しく、基本的な問題が多いため初学者向きの内容となっています。
ただデメリットとしては解説が大原の受講生向きになっている点です。
解説の冊子や講義はあるものの解説文が少なく、詳細は大原テキストの何ページ参照などと書かれており、部外者にはやや冷たいイメージです。
ただ値段が安くメリットも多いので、候補としては外せません。
LEC
最後におススメしたいのがLECです。
もともと法律系の資格に強いということもあり、問題の傾向や難易度がかなり本試験に近いです。
加えて解説も手厚く、模試1回につき5時間の解説動画が付いてくるという充実っぷり!
値段も全4回がセットで7,200円とお手頃な価格となっています。
もちろん個人成績表も付いてますよ!
まとめ
- 圧倒的受験者数を誇るTAC
- コスパ抜群の大原
- 本試験の内容に近く、解説が手厚いLEC
おススメの模試をご紹介しましたが、模試を受けるだけでは意味はなく、模試の結果を受けてその後の勉強の進め方を見直すことが非常に重要です。
模試をうまく使い、ぜひ合格の手助けに役立ててくださいね!
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