資格の大原、LECに並ぶ大手資格学校のひとつTAC。
そんな抜群の知名度を誇るTACの社労士講座を、メリット、デメリットを交えながらご紹介していきます。
資格の大原、LECの社労士講座の内容についてはこちらからどうぞ!
TACについて
TACは1980年に設立された、資格スクールを運営する大手資格学校です。
資格学校は全国に展開というよりかは主に首都圏中心となっており、資格の大原と比べると若干少ないように感じますが、2011年~2019年の間でTACを利用していた人からの社労士試験累計合格者数はなんと4,194名!
同じ時期での大原からの合格者は約3,000名とそれでもかなり多いものの、あの大原を超える合格者を輩出している実績は目を見張るものがありますね。
社労士講座の他にも司法書士や行政書士、メンタルヘルス・マネジメント検定の講座も用意されており、幅広い種類の科目が用意されています。
メリットについて
- 合格者数の実績は講師の質が高い証!クラス担当制を採用しており、通年レベルの高い授業を受けられる
- 初学者でも安心!「働きながら短期合格」をテーマにした、問題演習中心の戦略的なカリキュラム
- これだけやれば合格できる!短期合格のノウハウが詰められたオリジナル教材
合格者数の実績は講師の質が高い証!クラス担当制を採用しており、通年レベルの高い授業を受けられる
なんといっても1番は講師のレベルが高く、「講義内容の質」が全然違います。
TACが注力しているのは、普段学習する教材はもちろん授業を受け持つ講師の個々のレベルを上げることです。
講師も授業中に講義をすること以外にも、講義の準備をしたり、生徒からの電話やメールでの質問に答えたり、教材の作成をしたりと様々です。
そんな忙しい中TACの講師陣は自身のスキルアップを図るため、定期的に講師間での勉強会を行い、講師自身も法改正や試験の傾向等について学習しております。
通学の講座を選んだ場合のデメリットのひとつに「当たりの先生とハズレの先生の差が激しい」というのがあります。
TACでは地域や場所によるそのような不公平を少しでもなくし、講師のベースアップを図ることにより、「全国どこでも同じ品質のハイレベルな授業」を目標にしております。
講師の質が高まることにより合格者数も増加し、さらに生徒の集客にもつながる。まさにWin-Winの関係ですね。
その他にもTAC独自の特徴として、「クラス担当制」があります。
簡単に言うと、「同じ講師が通年を通して一貫して授業を担当してくれる」ということです。
資格学校の中には、前回までは違う講師だったが、今回から別の講師が担当するというのは珍しいことではありません。
科目ごとに得意、不得意のある講師がいても不思議ではありませんからね。
その点TACでは通年通して同じ講師が授業の担当をしてくれるので、すんなり授業に入ることができるのはもちろん、「顔の見える関係」で生徒との距離が近くなり、学習の進め方やモチベーションの保ち方など、直接講義の内容とはあまり関係のない部分まで聞くことだってできちゃいます。
実際に公式ホームページでは、講師全員分の顔写真をコメント付きで見ることができます。このように講師一人ひとりを紹介している資格学校はなかなかないでしょう。まさに「講師の質」にこだわった、TACの自信の裏返しかもしれませんね。
確かに講師ごとのプロフィールが見られる学校は限られてますよね。
それほど講師の質にこだわってるということだね!
初学者でも安心!「働きながら短期合格」をテーマにした、問題演習中心の戦略的なカリキュラム
TACは初学者でも無理なく学習を進めることができ、最終的に合格レベルまで達することができるよう綿密なカリキュラム内容が組まれております。
大きくは「導入編」、「講義編」、「直前編」に分かれており、
導入編
比較的難易度の高いと言われる年金科目をメインに、重要事項を身に付けるため、繰り返し基本事項中心に学習します。
講義編
導入編で学習した重要事項から派生し、各科目ごとに合格レベルに達するまで、表面上ではなくしっかりと理解ができるようインプットしていきます。
直前編
試験に出てくるような本試験レベルの問題を何度も繰り返し学習し、インプットで身に付けた知識をすんなり解答できる「解答力」を養います。
このようにいきなり難易度の高い部分を勉強するのではなく段階的に学習が進められるよう配慮された、「初学者におススメ」のカリキュラム内容と言えます。
また問題演習等のアウトプットをする機会が多いのも特徴です。
もちろん問題演習は個々で行うというのが基本ですが、TACでは講義の冒頭で「前回の講義内容をしっかり理解しているかどうか」の確認テストが行われます。
確認テストにより自分自身で理解できている箇所、間違った箇所の区別ができ、苦手な部分を重点的に学習することができます。
この確認テストが「日々の学習におけるペースメーカー」の役割を担っているため、この講義冒頭の確認テストの有無は非常に重要です。
事前にテキストの予習をしておき、実際の講義で理解を深め、確認テストで復習をし、さらにできなかった部分の学習を進める。
このサイクルを作ることで、「働きながら短期合格」を可能にしています。
これだけやれば合格できる!短期合格のノウハウが詰められたオリジナル教材
TACのメリット3つ目は、必要な内容を全て網羅した教材により、初学者でも基礎から分かりやすく始めることができる点です。
ただ初学者だけではなく過去に受験を経験した方の選考コースも設けられており、コース別に利用する教材も変わってきます。
普段講義で使用するテキストもモノクロではなく2色の配色パターンになっており、初学者でもモチベーションが保てるよう配慮されています。
また重い教材を持ち歩かなくてもスマホやタブレットで学習ができるよう、「デジタル教材」も用意されています。
従来は外で勉強するとなると教材やノート、問題集など色々と持ち歩かなければなりませんでしたが、デジタル教材の登場により、利便性が格段に上がりました。
その教材の内容も重要なポイントやさらに理解を深めるための図表やアドバイスが盛り込まれており、見やすくわかりやすい構成になっています。
その他通勤時間やスキマ時間に穴埋め式の出題で重要箇所のチェックができる「暗記カード」や問題集がスマホやタブレットでできる「社労士マイトレ」、毎年5月か6月頃に行われる本試験に則した全10回実施される実力テスト「実力完成答練・総合答練」など、TAC独自の工夫がいたるところに見受けられます。
これなら初学者のボクでも続けられそう!
毎日目にする教材だから教材の中身はこだわりたいわよね!
受講コースの内容は?
次に受講コースの内容です。
TACでは様々な講座が用意されていますが、その中で4つほどピックアップしご紹介していきます。
総合本科生コース(初学者、中級者向け)
TACのコースの中で1番スタンダードなのがこの「総合本科生コース」です。
基本講義から始まりミニテストや実力テスト、直前期の問題演習中心のカリキュラム内容等着実に、かつ効率的な学習が進められるプログラムになっています。
日々学習に使うテキストや問題集、直前期に行われる「答練」や法改正に向けたセミナー、全2回の模試まで合格までに必要な内容が全て含まれております。
講義の回数も全68回と個々の学習時間を圧迫せず、「予習」→「講義」→「復習」という当たり前のサイクルを続けるだけで、自然と合格に近づくことができます。
基礎事項の説明からしっかりと理解できるように教えてくれるので、「初学者や基礎から学び直したい中級者おススメ」のコースと言えますね。
総合本科生Basicコース(初学者向け)
次は「総合本科生Basicコース」です。
こちらは先ほどの「総合本科生コース」をより手厚くした内容になっています。
総合本科生Basicコースの特徴は、最初の導入部分で社労士科目では1番難しいと言われる年金科目を2回転学習するという所です。
年金の科目は出題範囲が広く、1度やっただけでは覚えきれないことに加え、理解するのが難しい難関科目です。
そんな年金の科目を最初の段階で2週することにより、その後再度年金の科目を勉強する際の記憶定着の足掛かりとなり、効率よく勉強を進めることができます。
後に勉強する際の時間短縮にも繋がるので、他の科目に重点的に時間を割くこともできますね。
上級本科生コース(中級者向け)
続いて「上級本科生コース」です。
こちらはその名の通り、過去に受験経験のある方やある程度事前知識のある方専用のコースとなっており、受験経験者専用のテキストを用いた講義と、受験経験者専用の答練を含む問題演習を繰り返すことによって、より強固な基礎知識と応用力を身につけることができます。
初学者用コースとの1番の違いは、アウトプット中心のカリキュラム内容になっていることです。
初学者と違い受験経験者は既にある程度必要な基礎知識を持っているため、再度基礎講座を受講するより「実践的な問題演習」に時間を割いたほうがより効果的です。
この「上級本科生コース」でも本試験に向けた「実践力」を養うため、1科目ごとの講義が終了すると実施される「科目別答練」では科目ごとの成績表が交付されます。
その成績表により科目ごとの習熟度を客観的に把握することができ、自分の弱点を見つけることができます。
また過去10年分の問題をまとめた「過去問集」もセットになっており、アウトプットを通して理解することに重点を置いた内容となっています。
現在期間限定で公式ホームページより無料講義を受講することができるので、参考にしてみてください。
上級演習本科生コース(上級者向け)
先ほどの上級本科生コースよりさらに実践力を身に付けるために開設されたのが、この「上級演習本科生コース」です。
これまでのコースは講義の中でインプットをし、1科目ごとの講義が終了したらその科目の確認テストを行い、復習や問題演習を各自で行うという内容になっていました。
しかし上級演習本科生コースでは、必ず毎回の講義で問題演習をする時間が組み込まれており、その問題に則した解説講義を行うという、より実践的な内容になっています。
こちらの上級演習本科生専用に編集されたハイレベルな演習問題を毎回の講義に取り入れ、既に知識量が一定レベルにある受講生の得点力を更に引き上げていきます。上級生向けの演習問題をより多くこなすことにより、選択式・択一式ともに、あらゆる角度からの出題にも十分対応できる、一層強固な実践力を養うことができます。
講義中心の初学者コースとは違いはじめから問題演習中心のカリキュラム内容になっているため、
ある程度の知識はあるから問題演習中心のカリキュラム内容がいい!
過去問にも出るような実践的な問題で、よりアウトプットの力を伸ばしたい!
という「上級者におススメ」のコース内容になっています。
こちらのコースも公式ホームページにて無料講座を見ることができるので、興味のある方はこちらからどうぞ!
気になる金額は?
それでは気になる金額について見ていきましょう。
・教室講座
・ビデオブース(個別DVD)講座
・Web通信講座
・DVD通信講座
・資料通信講座
この5つに分けられているのですが、今回はメジャーな「教室講座」と「Web通信講座」の2つに絞ってご紹介します。
また全ての講座には全国最大級の受験者数を誇る、TACオリジナルの模試もセットになっています。
総合本科生コース
現在この総合本科生コースでは早割キャンペーンが実施されており、定価の約2割引きの値段で受講することができちゃいます!
早割キャンペーンの適用もあってか教室通学、Web通信共に173,000円という価格設定になっています。
去年の教室通学での値段は179,000円でしたので、6,000円も安くなっています。
他の大手資格学校では200,000円前後が相場になっているため、そちらとも比較すると安いと感じますね!
※資格の大原、LECの社労士講座の比較は左の学校名クリックで見ることができます。
安いからといって他の学校より劣っているかと言われると、これまで見てきた通り全くそのようなことはありません。
資料請求も無料でできるので、他の学校と比較し検討することもできますね。
総合本科生Basicコース
続いて総合本科生Basicコースです。
こちらは総合本科生コースより手厚い内容になっている分、金額も約10,000円ほど割高になっていますが、今年は割引キャンペーンの適用対象になっています。
去年は教室通学で242,000円だったので、今年からキャンペーンの適用になったのはかなり嬉しいですね!
上級本科生コース
上級本科生コースも早割キャンペーン込みで、約180,000円となっています。
こちらのコースも去年より6,000円安くなっています!
上級演習本科生コース
最後に上級演習本科生コースです。
こちらも早割キャンペーン込みで約185,000円前後です。
上級本科生コースとの差は10,000円程度なので、
再度基礎の講義からしっかり受講してアウトプットの力を付けたい!
という方は「上級本科生コース」に、
問題演習中心に勉強を進めたい!
という方は
「上級演習本科生コース」を選ぶのがいいかと思います。
デメリットについて
デメリットも教えて!
という方も多いと思うので、TACのデメリットについてまとめてみました。
- 必要な情報が網羅されている反面、テキストなどの情報量が多すぎる
- 「勉強感」の漂う分厚い2色刷りのテキスト
- 通信講座が教室で撮影したものをそのまま使っているため、咳払いや雑音などが動画内に入っていることもある
必要な情報が網羅されている反面、テキストなどの情報量が多すぎる
1つ目のデメリットは、「これだけやれば合格できる!」というキャッチフレーズの裏返しで、「これだけやらなきゃ合格できないの?」と思わせるほどの膨大な学習範囲の広さです。
他の通学の資格学校にも共通しているのが、あまりテストにでないような細かい内容でも万が一勉強漏れがないように、万遍なく勉強させられます。
これは少しでも生徒の合格率が上がるようにと学校側の意図もありますが、ほとんど本試験にほとんど出ないような問題を繰り返しやらなければいけないのは、非常に効率が悪いです。
TACの講座も同様に、難しい問題でも解けるレベルにまで学習が進められるようなカリキュラムになっているため、必然的に学習量が多くなってしまいます。
一方教室を持たない通信のみの学校だと、よく出る問題の論点を中心に「合格に必要な点数を最低限確保すること」に比重を置いているため、よく出る問題を何度も繰り返し演習するという効率的な学習を進めることができます。
「効率の良さ」の面で考えると、通信講座のみの学校のほうがメリットが大きいですね。
「勉強感」の漂う分厚い2色刷りのテキスト
初学者が独学で勉強する際に途中で挫折してしまう理由として、「勉強に対するモチベーションが維持できず、途中で辞めてしまう」ことが多くあります。
これには分厚い配色の少ないテキストで、出題範囲が広く先の見えない学習量に絶望してしまうことが考えられます。
TACではそんな初学者でも続けられるカリキュラム内容ではあるものの、1科目ごとのページ数が分厚いテキストだったり、他の通信講座のフルカラーテキストと比較してしまうと見劣りしてしまう2色刷りのテキストだったり等、人によっては途中で挫折してしまう可能性もあります。
日々使用する教材ですから、モノクロや2色刷りのテキストよりフルカラーのテキスト、分厚い教材よりかはコンパクトに要点がまとめられたテキストを使用した方がモチベーションが保てますよね。
テキストがどうしても分厚くなってしまう理由は、先ほどのデメリットでもお伝えしている通り、「出題頻度の少ない問題でも万遍なく学習するため」ですが、せっかく高いお金を払っているのですから、途中で諦めるのは非常にもったいないです。
公式ホームページや無料の資料請求でテキストの内容も確認できますので、本当に自分に合った教材なのか、ぜひ検討してみてください。
通信講座が教室で撮影したものをそのまま使っているため、咳払いや雑音などが動画内に入っていることもある
資格学校では通信講座を専門で行っている資格学校とは違い、教室で行った講義をそのままWeb講座として配信しています。
なので講師や生徒の咳をする音やイスを引く音など、余計な雑音が動画内に入ってしまうケースがたびたびあります。
通信講座専門の学校では何度も取り直して撮影を行ったり、動画編集をして不要な部分をカットして配信してくれているので、動画の質が全然違います。
通学がある資格学校では今でも「通学に重きを置いた」コース設定となっているため、副産物的な通信講座にはあまり力を入れていないのでしょう。
そういった意味では、通学のある資格学校においては通学のコースを選択することをおススメします。
実際に資料請求してみました
実際に筆者が資料請求をしてみましたので、一緒に中身を見ていきましょう。
こちらの資料請求は公式ホームページから無料で行うことができます。
資料請求の方法
TACの公式ホームページへ行き、サイト上部にある緑色のボタンからすぐに資料請求ができます。
初学者コースか受験経験者コースのどちらかを選択し、氏名や住所、電話番号等個人情報を入力すれば、すぐに資料請求をすることができます。
内容物について
私は初学者向けのコースの資料請求を行いました。
・総合パンフレット
・合格祝賀会
・総合本科生Basicコースパンフレット
・総合本科生Bssic+Plus・総合本科生Plusパンフレット
・日程表・受講料一覧
・早割キャンペーンのご案内
実際に申し込みをしてから資料が届いたのは、2~3日程度でしょうか?かなり充実した内容になっていますね。
お得なキャンペーン情報
早割キャンペーンの内容が記載されておりましたが、内容は公式ホームページで掲載されているものと同じ内容でした。
ただ時期によってキャンペーンの内容も変わってくると思いますので、ご購入をする前には1度資料請求をし確認いただくことをおススメします。
資料請求後の電話やメールでの勧誘について
資料請求の際に電話番号やメールアドレスの登録をしましたが、登録後の勧誘は一切ありませんでした。
なので内容を確認するだけでも1度資料請求をする価値はあると思います。
まとめ
- 圧倒的な合格者実績!講師の質を重視した、通学向きの資格学校
- 着実な知識定着が可能な初学者向きのカリキュラム内容
- 情報量の多い2色刷りのテキストのため、合うか合わないかは人によって異なるため、事前の検討が必要
総合評価
以上いかかでしたでしょうか?
最後にTACの総合評価をまとめてみました。
教材内容
受講費用
総合評価
初学者には着実に知識を定着させることのできるカリキュラム内容、受験経験者には問題演習中心の専用コースがあったりと、個々のレベルに合ったコース選択が可能です。
また他の通学の学校と比較すると費用も割安になっており、信頼度の高い模試もセットになっていることから、総合評価は★4とさせていただきました。
ぜひ他の学校の講座と比較し、検討してみてください。
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