【元転職コンサルタントが語る!!】転職には資格は有利?不利?

転職

 転職における資格の価値

今回は転職市場における資格の価値についてお伝えしていきます。

今や転職は当たり前のこととなっており、転職の相談を受けたり、履歴書や職務経歴書の添削をする会社もあったり等様々です。

以前筆者もリクルートやDODAのようなある人材紹介サービス会社に勤務しており、毎日のように転職に関するキャリアプランニングのお手伝いをしておりましたが、その時に多く相談を受けたのは、

資格の欄が真っ白(もしくは運転免許証)しかないのですが、大丈夫ですか?

という相談です。このことについて少し話をしておきたいと思います。

確かに資格が運転免許証だけであと真っ白だとちょっと恥ずかしいかも…

結論から言うと、転職の際に資格を持っていることは、

「転職活動をする際に大きく影響してきます」

・転職は一長一短

皆さんが転職に求める理由として一番多い内容は、

・残業、休日出勤が多く、休みが取れない

・職種(主に営業職から事務職)を変えたい

・職場の空気が悪く、職場環境を変えたい

この3つが断然多いです。

皆さんも転職を検討したことがある方ならば、一度は求人票(給与や休日の内容について記載されているもの)をみたことがあるのではないかと思いますが、多くの求人票には募集要件というのが記載されています。

それは営業職であれば「法人向けの営業経験3年以上だったり、エンジニアであれば、「Javaを使ったソフトでの開発経験3年以上」だったりと様々です。中には○○の資格をお持ちの方という求人票も多くあります。

皆様最初は転職に夢を見がちで、

・残業はしたくないし職種も変えたいけど今の会社より給料が高い会社じゃないと嫌

・家から30分圏内の所がいい

・できるだけ会社の規模は大きいほうがいい

といった具合に今より残業は少ないし給料も高くなり、かつ家からも近く未経験でも可能な会社を探しているケースが多いです。まるで地方出身の方が初めて上京する際に、渋谷近郊で家賃3万円以内のバストイレ別で2階以上と言っているのと同じですね。

まず職務経験もない未経験の方が給与アップし転職するなんていうケースはほとんど存在しません。

理由は簡単で、採用する企業は一から人材を育てるより、すぐに会社の戦力となる人材を採用したいからです。

未経験であれば新卒を採用すればいいですからね。

それにこれまでの会社で積み上げてきたスキルがあってこその給与なのに、新しい会社でまた1からスタートとなれば、給与が下がるのは当然です。

例えばドラクエで最初に選んだ職業は基本変えることはできませんが、ある一定のレベルになるとダーマ神殿で違う職業に就くことができますよね。

これまで戦士で20レベルまで育ててきたのに僧侶にジョブチェンジしたら、また1レベルに戻って1からやり直し…まさに転職と一緒ですね笑

転職とは仕事や環境を変えて新しい道を進むことができる反面、これまで蓄積してきたスキルを捨ててしまうことにもなりかねない。まさに一長一短です。

ただそれを逆転させる方法が、

「就きたい仕事に関連する資格を取ること」です。

資格を取って他の候補者と差別化をはかる

就きたい仕事に関する資格を取ることとは、例に出すと、経理職を希望しているのであれば簿記2級、人事なら社会保険労務士、医療事務なら医療事務認定実務者といった具合です。

先ほどもお伝えしたとおり、企業は即戦力の人材採用を求めています。しかし資格を取ることにより、仮に応募したい職種が未経験の職種であっても実務経験者と同等の知識やスキルを持っていると評価されるのです。

皆さんも求人票の中に

○○資格所有者歓迎!!

○○資格所有者優遇!!

というのを一度は見たことがあるのではないかと思います。

また実際に要件の資格を持っていない場合でも、資格を持っているという事実だけで企業の人事担当者から得られる評価は大きいです。

理由は資格を取るために必要な勉強を継続して行うことができるのであれば、うちの会社に入社しても仕事へ対しての学習意欲やスキルを磨いてくれる可能性が高い評価されるからです。

企業側からすれば入社して満足してしまう社員より、常に自己研鑽に励み、自身のスキルアップを目標に仕事に励んでくれる社員を採用したいのです。

確かに資格を持っているだけで資格手当がもらえたりしますし。 それだけ企業も社員のスキルアップの後押しをしてくれてるのね。

そういった意味でも履歴書の資格欄に関しては侮ることはできず、企業への絶好のアピールポイントと言ってもいいでしょう。資格があるだけで採用担当者との面接で話が弾むケースもありますしね。

また下記の図をご覧ください。

出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/roudou/18/dl/18-2-2.pdf)

こちらは厚生労働省に掲載されている、企業側の中途採用の目的や、今後の見込みについて表した図です。

企業の規模関係なく多くの企業が人材の採用に力を入れており、今後も採用のニーズが拡大されるのは一目瞭然です。

その中でも真ん中のグラフに注目すると、どこの企業も「高度な知識やスキルを持っている人材がほしい」が中途採用の目的の半数以上を占めており、大手企業ほどその割合が大きくなっています。

資格の勉強をし高いスキルを身に着けることができれば、職に困ることも、自分の将来について不安に感じることもないのです。

まとめ

  • 履歴書の資格欄は企業への絶好のアピールポイント
  • 資格は頑張って努力をした結晶
  • 専門的な知識を身に着ければ職に困ることはない

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