最近テレビで社労士って言葉を聞くようになって社労士事務所への転職もいいかなーって思ってるんだけど実際どうなの?
そうだね。社労士事務所といっても色々あるけど女性にとっては専門性も身に着けられる事務職として人気だし、男性にとっては将来独立するための足掛かりとして注目されているよ!
そうなんだ!これからの時代専門性も身に着けたいと思ってたし、色々探してみるね!
待って待って!社労士事務所といっても色んな特徴があるし、転職してはいけない事務所だっていっぱいあるんだよ!入ってから後悔する人もたくさんいるしね。
えっ、そうなの!?どこに入ってもやることは一緒かなーっなんて思ってたけど違うんだね!
全然違うよ!どんな目的で働きたいかによっても変わるけど、長く働けてかつ仕事を通して専門的な知識も身に着けたいならこれから紹介する5つの事務所は辞めておいた方がいいよ!
法改正や、手続きの電子申請など最新の情報を取り入れていない事務所
なんで最新の情報を取り入れていないとダメなの?法律なんて頻繁に変わらないでしょ?
確かにお客さんから新しい情報について知りたいのに何にも知りませんじゃ恥ずかしいもんね!
そうそう!ただ世の中には最新の法改正についていけず、昔の知識だけで乗り切っている事務所もあるから、ホームページが頻繁に更新されていたり、所長さんがセミナー講演など積極的に行っている事務所は法改正に対応出来ていると言えるね!
後は手続きの電子申請もしていないとダメってことだけど、そもそも電子申請って何?
従業員が入社したときは保険証の発行をしたり色々な手続きが必要なんだけど、今までは必要事項を紙で記入して郵送しないといけなかったんだ。それをインターネットで簡単に手続きできるようにしたのが電子申請だよ!
でも何で手続きを電子申請で行っていない事務所はダメなの?紙での手続きでも内容は一緒でしょ?
確かに紙での手続きもインターネットを使った手続きも内容に変わりはないね。ただ電子申請可することによって場所を選ばず仕事ができるし、手続き完了の証明書になる公文書と呼ばれる書類も電子可されて、管理が非常に楽になったんだ!仕事の効率も格段に上がるしメリットしかない電子申請を利用していない事務所は情報に追いつけていないひと昔前の事務所と言えるかもしれないね。
請け負っている業務が事務手続きばかりの事務所
これは何で?社労士の仕事って事務手続きが中心じゃないの?
確かに給与計算や入退社の手続き、労災が起こったときの申請など事務手続きも多いね。ただこれらの仕事は比較的単純作業だから将来はAIに代替されると言われているんだ。
そうなんだ…最近のIT技術はすごいもんね…
だから請け負っている仕事が事務手続き中心の事務所がそのまま生き残っていくのは難しいだろうね。全部が無くなることはないけど徐々に減っていくのは間違いないよ。
ええっ!!じゃあ社労士の将来もお先真っ暗じゃん!!
そんなことないよ!社労士には3号業務があるからね!
3号業務?
3号業務というのはいわゆるコンサルティング業務だね!うつ病になった従業員の対応や人事評価制度の構築、残業を減らし生産性を高めるためのアドバイスなどヒトがいる限り社労士の仕事はなくならないよ!だから今後衰退する事務手続き中心の事務所より、3号業務に力を入れている事務所がおススメだよ!
従業員数が多い大手の事務所
これは何で?大手の方が安定してそうなイメージだけど。
これは全部が全部ダメって訳ではないんだけど、従業員数が多い事務所だと仕事の内容が偏ってしまう可能性があるんだよ。大手の事務所ほど仕事の分業化が進んでいるから、給与計算なら給与計算だけ、入退社の手続きならそれだけって感じになりやすいんだ。だから実際に担当を持てるようになるまで時間もかかるし、その分成長のスピードも遅くなりがちっていうデメリットがあるよ。
せっかくやるなら早く一人前になれるように色々経験させてくれる事務所の方がいいもんね!
そうそう!だから一番いいのは従業員数が10人前後の中規模事務所がおススメかな。慣れるまでは先輩がある程度教育してくれるし、OJT中心にはなるけどその分実務経験も積ませてくれると思うよ!
助成金の申請がメインの事務所
この助成金の申請も社労士の独占業務だよね!
よく知ってるね!厚労省管轄の助成金申請は社労士の独占業務になっているよ。
でも何で助成金の申請がメインの事務所はダメなの?
それは助成金の特徴として多くの事務所で採用されているのが、成果報酬型の業務内容だからだよ。
成果報酬型?助成金の申請が上手くいったらその分の何割かをもらえるってこと?
そうだね。もらえた助成金の額の10~15%を手数料としてもらっている事務所が多いんだけど、成果報酬型という制度だから、仕事の内容がゴリゴリの営業に近い側面があるんだ。
最初は助成金を申請したいと思っている企業を見つけなければいけないし、見つけたとしても企業が使いたい助成金を必ず申請できるっていう訳でもないから、もし要件に合わなければ別の助成金を提案して申請の許可をもらう必要があるよね。
うんうん。
それに成果報酬型だと助成金がもらえなかったら報酬も0円だよね。だから助成金の申請は絶対に失敗できないし、取引先からのプレッシャーもある。同じ企業で使える助成金の数も限られているから毎月新しく助成金の申請を希望している取引先を探さなければいけない。顧問社労士として毎月安定的にお金が入ってくるストック型とは違い短期スポットのフロー型だから内情は意外と大変なんだよ。
そんな厳しい世界だったんだね…
中には助成金の振り込みがされないと事務所にお金が入ってこないもんだから、多少数字をごまかして手続きしちゃう事務所もあったりして見極めには注意が必要だよ。
強みや専門性のない事務所
強み?これはどういうこと?
簡単に言えば事務所の特徴だね!飲食業界の取引先が中心の飲食専門の事務所とか、障害者年金の申請しか行わない障害者年金専門の事務所が該当するよ。
あっ!最近だとエンジニア専門の転職アドバイザーとか、過払い金専門の法律事務所とかもあるね!
そうだね!強みや特徴がはっきりしている事務所の方が自然と取引先も集まりやすいし、他の事務所との差別化にも繋がるね!
実際に社労士に仕事を頼みたい!ってなっても特徴が分からないとどこに頼んでいいか分からないもんね…
それに自分のやりたいことと照らし合わせて事務所選びをすれば、どこの事務所にするか迷うことも少なくなると思うよ!
まとめ
- 法改正や電子申請対応など常に最新の情報を取り入れている事務所を選ぶべし
- 助成金の申請が中心の事務所は注意が必要
- 業界に特化した専門性のある事務所や、自分の目的に合った事務所を見つけよう
以上が転職してはいけない社労士事務所の特徴だよ!ぜひ参考にしてみてね!
ありがとう!あと転職におススメの求人サイトやエージェントサービスとかもあるの?
もちろん!それは以前に別の記事で紹介してるから転職先を探している人はこっちの記事も読んでみてね!
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