最近では通信専門の資格学校も増えてきており、選択肢が多すぎて逆に選びきれないという方もいるかと思います。
そこで今回は知名度では資格の大原、LECに並ぶTACの社労士講座について見ていきたいと思います!!
TACの特徴
TACは1980年に設立された、資格スクールを運営する大手資格学校です。
2020年度の合格者実績は335名で、2011年~2020年までの合格者を合計すると、4,529名にもなります。
大原が10年間で約3,600名だったから、
単純に合格者数で見ると大原より優秀ってことになるね!
また受講生の学力に応じて細かくコース分けがされており、テキストまで別に作られているという徹底ぶり!
より自分に合ったコースを選ぶことができます。
もちろん通学だけじゃなくて、通信での受講もできますよ!
スマホアプリでの動画視聴、デジタルテキストもOK!
合格者数、学校数も多く、「大手ならではの安心感」がありますね。
講座内容一覧
コース | 金額 | 量 | 初学者 | 特徴 | 開始時期 |
---|---|---|---|---|---|
総合本科生 | 173,000円 | 普通 | 〇 | 一番基本となるコース | 9~1月 |
総合本科生Basic | 188,000円 | 多い | ◎ | 総合本科生コース+苦手になりやすい年金科目を最初の時期に重点的に学習するコース | 7~10月 |
総合本科生Plus | 268,000円 | 多い | 〇 | 総合本科生コース+全14回の直前期オプション講座がフルセットになったコース | 9~1月 |
総合本科生Basic+Plus | 326,000円 | かなり多い | 〇 | Basic、Plusの内容がセットになったコース | 8~10月 |
上級本科生 | 175,000円 | 普通 | × | アウトプット中心の受験経験者専用コース | 11~12月 |
上級演習本科生 | 181,000円 | 普通 | × | さらに本試験に近い演習問題が組み込まれた、より上級者向きのコース | 11月~ |
全部で6つのコースがあるけど、ここでは一番オーソドックスな総合本科生コースと上級本科生コースだけ説明するね!
総合本科生
基本講義から始まりミニテストや実力テスト、直前期の問題演習中心のカリキュラム内容等着実に、かつ効率的な学習が進められるプログラムになっています。
日々学習に使うテキストや問題集、直前期に行われる「答練」や法改正に向けたセミナー、全2回の模試まで合格までに必要な内容が全て含まれております。
これさえしっかりやれば、合格ラインに到達できる!!ってコースですね!
講義の回数も全68回と個々の学習時間を圧迫せず、「予習」→「講義」→「復習」という当たり前のサイクルを続けるだけで、自然と合格に近づくことができます。
基礎事項の説明からしっかりと理解できるように教えてくれるので、初学者はもちろん基礎から学び直したい中級者にもおススメのコースと言えますね。
またこちらの総合本科生コースは教育訓練給付の対象講座ですよ!
簡単に言えば、雇用保険に加入しているサラリーマンやパートの方であれば、
受講料が2~4割引になる制度だね!!
上級本科生
過去に受験経験のある方やある程度事前知識のある方専用のコースとなっており、専用テキストを用いた講義と問題演習を繰り返すことによって、より強固な基礎知識と応用力を身につけることができす。
本科生コースとの1番の違いは、アウトプット中心のカリキュラム内容になっていることです。
初学者と違い受験経験者は既にある程度必要な基礎知識を持っているため、再度基礎講座を受講するより実践的な問題演習に時間を割いたほうが効果的ですからね!
過去10年分の問題をまとめた「過去問集」もセットになっており、アウトプットを通して理解することに重点を置いた内容となっています。
メリット
優秀な講師陣
TACが注力しているのは、普段学習する教材はもちろん授業を受け持つ講師の個々のレベルを上げることです。
講師は授業以外にも講義の準備をしたり、生徒からの電話やメールでの質問に答えたり、教材の作成をしたりと様々ありますが、そんな忙しい中TACの講師陣は自身のスキルアップを図るため、定期的に講師間での勉強会を行い、法改正や試験の傾向等について学習しております。
TACの授業ってどこの場所でも評判良いんですよね~!!
またTAC独自の特徴として、クラス担当制があります。
簡単に言うと、同じ講師が通年を通して一貫して授業を担当してくれるということです。
同じ講師が1年間担当してくれるのが当たり前かと思われますが、講師によって科目ごとに得意、不得意があるので、他の学校では科目別に講師が分かれているケースが多いんですよ。
その点TACでは通年通して同じ講師が授業の担当をしてくれるので、すんなり授業に入ることができるのはもちろん、生徒との距離が近くなり、学習の進め方やモチベーションの保ち方など直接講義の内容とはあまり関係のない部分まで聞くことだってできちゃいます。
講師との距離が近いのは、まさに通学ならではのメリットですね!!
私は岡根一雄先生の授業が分かりやすくて面白いのですごく好きです。
体験動画もあるので、ぜひチェックしてみてくださいね!
レベル別に細分化された講義、教材
講座一覧でも見ていただいた通り、TACはこれから勉強を始める初学者の方から受験経験者の方まで、全部で6つあるコースの中から自分に合う講義を選ぶことができます。
授業で使うテキストや問題集までも別に作られているという徹底ぶり!!
今ではメジャーな通信専門の学校だと、
なかなかここまで細分化されていないですからね。
合格者数が多いのも納得できる講座内容だよね!
ノウハウを活かした戦略的カリキュラム
TACは初学者でも無理なく学習を進めることができ、最終的に合格レベルまで達することができるよう綿密なカリキュラム内容が組まれております。
社労士試験は全部で10科目もあり、学習する内容は膨大です。また全ての科目に合格基準点が設定されている社労士試験においては、苦手科目を作らず、全ての科目をバランスよく得点することが合格のための絶対条件です。
なので、個人でスケジューリングや各科目の学習時間の適切な配分を管理していくことは非常に難しく、社労士の資格が独学で合格できない大きな理由と言われているよ。
TACを利用すればこれまでのノウハウを活かした緻密なカリキュラムにより、合格のためにその時々でやるべきことを自然に行うことができ、着実に実力をつけることができます。
デメリット
情報量が多すぎる
他の通学の資格学校にも共通しているのが、あまりテストにでないような細かい内容でも万が一勉強漏れがないように、万遍なく勉強させられます。
これは少しでも生徒の合格率が上がるようにと学校側の意図もありますが、ほとんど本試験にほとんど出ないような問題を繰り返しやらなければいけないのは、非常に効率が悪いです。
社労士試験は基礎内容からの出題が7~8割と言われているので、基礎内容を完璧にできれば合格ラインには到達できるんですよね。
TACの講座も同様に、難しい問題でも解けるレベルにまで学習が進められるようなカリキュラムになっているため、必然的に学習量が多くなってしまいます。
仕事しながらだと、授業に追いつくのだけで精いっぱいかも…
モチベーションの上がらない2色刷りテキスト
初学者の方が勉強に対するモチベーションが維持できず、途中で辞めてしまうことが多々ありますが、そのモチベーションが維持できない理由に分厚く配色の少ないテキストで、途方もない学習量に絶望してしまうことがあります。
TACではそんな初学者でも続けられるカリキュラム内容ではあるものの、他の通信講座のフルカラーテキストと比較してしまうと見劣りしてしまう2色刷りのテキストだとなかなか勉強が捗りません。
日々使用する教材ですから、モノクロや2色刷りのテキストよりフルカラーのテキスト、分厚い教材よりかはコンパクトに要点がまとめられたテキストの方がいいですよね!!
やっぱり値段が高い
1番安いコースでも173,000円(キャンペーン適用後)ですから、気軽に買える値段ではありません。
通信講座のフォーサイトであれば8万円以内で購入できることを考えると、本当に大金を払う価値があるのか、自分が本気で勉強に打ち込めるのか、充分に検討をする必要があります。
講義動画のクオリティが低い
通学コースも用意されている大手資格学校では、通信講座を専門で行っている資格学校とは違い、教室で行った講義をそのままWeb講座として配信しているケースが多いです。
なので講師や生徒の咳をする音やイスを引く音など、余計な雑音が動画内に入ってしまうケースがたびたびあります。
雑音が入るとそれだけで気が散っちゃいそう…
一方通信講座専門の学校では何度も取り直して撮影を行ったり、動画編集をして不要な部分をカットして配信してくれているので、動画の質が全然違います。
通学がある資格学校では今でも通学に重きを置いたコース設定となっているため、副産物的な通信講座にはあまり力を入れていないのでしょう。
TACに向いている人
まとめ
以上がTACの社労士講座の内容になります。
何度も言う通り安い買い物ではないので、資料請求やネットで公開されている無料講義は必ず受けてから決めるようにしてくださいね!!
他の資格学校についても色々比較してあるので、
気になる方はぜひチェックしてください!!
コメント